インターネット上のペアーズの評判において、「ペアーズはしっかりと安全に対する対策を行っているので安心して利用できる」などという曖昧な表現がされていることがあります。
この記事では、
- ペアーズの安全に対する取り組みはどのようなものであるか
- 他のマッチングアプリと比べて安全対策はどうなのか
- 実際に見つけた業者や既婚者に対してどのように対応してくれたか
などを解説しています。
目次
■悪質なユーザーに対する対処は他マッチングアプリと同様
マッチングアプリには、婚活や恋活のためにマッチングアプリを利用している人だけでなく、悪質なユーザーも存在しており、ペアーズも例外ではありません。
ただ、ペアーズをはじめとする婚活、恋活目的の優良なマッチングアプリの場合、明らかに利用規約に違反しているようなユーザーには、警告や強制退会などの処分を行ってくれます(参考:ペアーズ 安心の常時監視体制)。
運営が十分にアプリを管理していないマッチングアプリの場合、マナーの悪いユーザーや悪質なユーザーなどが放置されてしまうため、婚活や恋活に集中できずに使いづらいです。
しかし、健全に運営されているマッチングアプリは、悪質なユーザーや不愉快なユーザーをある程度は除外してくれるため、婚活や恋活に集中しやすいといえるでしょう。
ただ、これはペアーズが特別なわけではなく、他のマッチングアプリも同様に行っている「マッチングアプリを運営するなら行って当然の管理体制」です。
また、例えば、「直接会った時にストーカーまがいのことをされた」など、ペアーズ運営の対応範疇を超えてしまうものに関しては、相談したとしても、「警察に相談してほしい」などの回答をされるだけですし、「○○さんは既婚者であることを隠してマッチングアプリを利用していた」などと報告したとしても、相手が強制退会になるだけで、失った時間やお金などは戻ってきません。
マッチングアプリの運営に監視などをしてもらうのは当たり前だとしても、自身でも相手をよく見ながら、慎重に利用しなければいけないというのはペアーズも他のマッチングアプリも変わりません。
よしだ
よく「24時間監視しているため安心して、安全に利用できるマッチングアプリです」という文言がマッチングアプリの安心・安全への取り組みに関するページに記載されており、ペアーズにも書かれています(参考:ペアーズ 安心の常時監視体制)。
ただ、「24時間監視している」とは、具体的にどのようなことをどのように監視しているのかはよくわかりません。
スタッフがすべてのメッセージを目視で確認している場合、それはそれで倫理的に問題があるため、そこまではしていないと思います。
では24時間監視というのはどういうことをしてくれているのかが若干疑問ですね。
プロフィールに入力したものを毎回審査しているだけであれば、監視というよりも「24時間審査」ですしね。
たかはし
くらき
ペアーズなどの大手マッチングアプリがよくわからないアプリと違って安心である点は、通報をした時に適切に対応してくれる点であると考えられます。
Datingという恋活目的といわれているマッチングアプリでは、女性から複数の性的なメッセージが来たため、運営に通報しましたが、全く対応してもらえませんでした(返信なし。対処もされない。)。
1.ペアーズに通報したら1時間半で強制退会させられていた例(業者)
先に触れたとおり、ペアーズなどのマッチングアプリには、非常に多くの悪質なユーザーが存在しています。
今回、LINE IDをプロフィールに載せていた業者らしき女性会員を発見したので、ペアーズ運営に通報しました。
もしかしたら、LINE IDを載せてはいけないというマッチングアプリの基本的な利用方法を知らない人が載せてしまっている可能性もあります。
ただ、そこを判断するのはペアーズ運営ですので、まずは通報してこの方の「不適切な利用」を運営に知らせました。
ペアーズへの通報はとても簡単で、3つのフォームに入力して、報告ボタンを押すだけです。
そして、通報した1時間半ぐらい後にそのアカウントを見てみると、「退会済み」となっていました。
運営が1時間半という短い間に強制退会処分を行ったということは、この女性会員はすでに何度も警告を受けていたけれども従わなかったなどが考えられます。
決定的なことはわかりませんが、おそらく業者が定型文でプロフィールを作って、その間にLINE IDを掲載し、引っかかる人を待っていたのではないかと思われます。
1時間半という短い間でペアーズが対処してくれたことは、ペアーズが安心して利用できる安心材料の一つになりえます。
しかし、今回通報した女性会員は、「最終ログイン日3ヶ月以上」でした。
つまり、少なくとも3ヶ月は退会処分を受けずに放置されていたことを意味するため、本件は、不安材料の一つともいえます。
写真の審査は難しいかもしれませんが、プロフィールの文字の審査は写真ほど難易度が高くないと思われるので、しっかり審査してほしいです。
たかはし
よしだ
プロフィールが定型文だったために、運営側が審査時に見逃してしまった可能性があります。
人間が目視で審査をしているのであれば、見逃す可能性があるので、AIなどを駆使して、IDなどの単語を自動検出するなどで対処してほしいですね。
2.ペアーズに通報したら翌日に強制退会させられていた例(ネットワークビジネスの業者)
「ペアーズに通報したら適切な対処をしてくれた」という例をもう一つ紹介します。
この女性会員は、プロフィールの職種が自由業で、記入欄に具体的なネットワークビジネスのサービス名が書かれていました(ちなみに月額費用が発生するサービスを売るネットワークビジネスでした)。
ただ、これだけではネットワークビジネスで生計を立てていて、「仕事に誇りを持っているからプロフィールに載せただけ」という一般女性の可能性もあります。
この点を判断するのはペアーズ運営ですので、通報をおこないました。
前項のLINE IDを載せていた女性会員のケースでは、通報後1時間半で強制退会処分を受けていましたが、こちらのネットワークビジネスの女性会員のケースでは、数時間経っても「退会済み」にはなりませんでした。
しかし、翌日改めてこの女性会員を見てみると、プロフィール画像が「退会済み」に変わっていたので、強制退会処分を受けたようです。
このケースでも、きちんと強制退会処分がされていたので、ユーザーとしては安心できる反面、このプロフィールが最低3ヶ月以上も(最終ログイン日3ヶ月以上のため)放置されていたことに不安も感じます。
よしだ
このケースは、プロフィールに書かれたサービス名をネットで検索してみないとそれがネットワークビジネスの会社であるということがわからなかったので、短時間の審査でそこまで手が回らないのは仕方ないかもしれません。
ちなみに、この女性会員は、LINE交換を積極的にするようなつぶやきや「LINE交換」関連のコミュニティにも多数入っていました。
業者はLINE交換を積極的に行おうとするので、このようなコミュニティに入っている相手は警戒する必要があります(対処法はこちらで紹介しています)。
3.ペアーズのプロフィールの審査や通報が機能していない例(既婚者)
ペアーズが、健全なマッチングアプリ運営のために、ユーザーの安心・安全を考えてくれているのは間違いないとは思うのですが、審査や通報機能に若干不安を感じる例もありました。
なんと、プロフィールに「既婚者」と書いている人がいたのです。
既婚者に関しては、前項の2つのケースとは異なり、完全に利用規約違反なので、すぐに退会処分を受けるはずです。
第8条(禁止事項)
既婚者の会員登録および本サービスの利用(登録後に既婚者となった場合も含みます)
引用:ペアーズ利用規約
違反報告の種類「既婚・恋人・パートナーがいる」、違反確認場所「登録プロフィールの内容」で通報しており、確認するべき優先度が非常に高く、確認もしやすい違反のはずです。
ペアーズ運営が当該ユーザーに「既婚者ですか?」と聞く必要もありません(本人が既婚者ですといっているため)。
ただ、こちらは数日たっても退会処分を受けていなかったので、「ペアーズ運営が対処してくれなかった」案件として書かせていただきました。
こちらは、ペアーズ運営の不手際に不安を感じてしまう残念なケースといえます。
プロフィールの審査に関しては「数が多いのでチェックしきれなかったこともあるかもしれない」という理由は成立しますが、既婚者であるという通報で対応していないのは「チェックしきれなかった」という言い訳はできません。
また、前項の業者が強制退会処分を受けた話と関連していますが、そもそもプロフィールに
- LINE ID
- ネットワークビジネスのサービス名
- 既婚者である
ことなどを載せられるのであれば、目視で審査しきれていないのでは?」という疑問もわきます。
確かに毎日8,000人の登録者がいるペアーズは、その審査も大変だと予想できますが、それでも「安心・安全」を謳っているのであれば、プロフィールの審査は細心の注意を払ってほしいところですね。
■本人確認作業も他社よりも高水準だが不十分
ペアーズで相手とメッセージのやり取りを行いたい場合、本人確認作業が必要です。
マッチングアプリでよく使われる謳い文句に、「本人確認作業がしっかり行われるから安心」というものがあり、ペアーズの公式ページにも「安心・安全の理由」として「本人確認が必須」と書かれています。
ただ、優良な婚活マッチングアプリであれば、本人確認は当然行われるものであるため、ペアーズだけの特徴ではありません。
そもそも、インターネット上で異性と出会うことができる「インターネット異性紹介事業」の場合、運営者は利用者が児童ではないことを確認するための年齢確認を行うことが必須です。
よしだ
「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」において、年齢確認が必須と定められています。
このインターネット異性紹介事業のための年齢確認は、
- クレジットカードの登録
- 顔写真などの部分を隠した運転免許証の提出
などでも良いとされていますが、これらで本人確認完了としているのは、主にハッピーメールなどの出会い系マッチングアプリであり、婚活、恋活を目的としたマッチングアプリでは、顔写真などが隠されていない運転免許証やマイナンバーカードなどで本人確認を行うのが一般的です。
ただ、こちらの記事で解説していますが、ペアーズの本人確認作業には2段階あり、1段階目(ステップ1)を終えるだけで、相手とのメッセージのやり取りが可能です。
この本人確認作業ステップ1に必要な本人確認書類には、
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード
などの顔写真があるものだけでなく、
- 健康保険証
- 住民基本台帳カード(顔写真なし)
- 自衛官診療証
などの顔写真がないものも対応してしまっています(自衛官診療証は持っている人自体少ないと思われますが)。
つまり、ペアーズでは顔写真などがない文字だけの本人確認書類でもメッセージのやり取りができますし、出会うことも可能です。
また、ペアーズの本人確認作業では、
- 業者
- 素性を知られたくない人(既婚者やヤリ目など)
- 存在しない人物のアカウント
などを少しは弾いてくれますが、業者、既婚者、ヤリ目の人などでも、実在している人物であれば、運転免許証、健康保険証などの本人確認書類は持っているので「安心して利用できる」とまではいえないため、自身でも相手を十分に見ながら慎重に利用する必要があるのです。
さらに、ペアーズの場合、ステップ1では、手元にある本人確認書類を撮影して送るだけなので、Photoshopなどによる編集によって偽造できてしまう可能性があります。
よしだ
郵便局などが新規発行されたクレジットカードなどの貴重品を配送する時に利用する「本人限定受取郵便」というサービスはご存知の方は多いと思います。
この郵送方法では、本人以外には絶対に受け取られないように、受取時に本人確認が行われますが、2020年4月から顔写真が入った本人確認書類による確認が必須となりました(参考:郵便局)。
このことから、顔写真が入っていない本人確認書類による確認は、本人かどうかの確認には使えないとしている業界もあることがわかります。
ペアーズの本人確認ステップ1は、顔写真が入っていない本人確認書類でも本人確認ができ、メッセージのやり取りもできてしまいます。
安心して安全にユーザーがペアーズを利用できるようにするには、メッセージのやり取りにも本人確認作業ステップ2(後述)まで必須化して、全員に「本人確認済」のバッジをつけるようにした方が良いと思います。
もちろん、ここまでの厳格な本人確認は、気軽にマッチングアプリを利用したい方にとっては不要かもしれませんが、「安心・安全」という言葉を使うのであればここまではしてほしいです。
さらにさらに踏み込んで、クレジットカードなどのように、要注意人物を運転免許証番号などでデータベース化して、マッチングアプリ業界で共有し、ヤリ目や既婚者などの認定をされた人は、優良マッチングアプリでは再登録できないようにしてもらえるとより安心ですね。
そんなことをするのはシステム的にも倫理的にも難しいかもしれませんが・・・。
たかはし
1.ペアーズの本人確認作業ステップ2は非常に安全性が高い
ペアーズの本人確認作業ステップ2は、ステップ1に比べて非常に偽装しづらく、安全性が高い本人確認作業です。
本人確認作業ステップ2では、
- 顔写真が入っている本人確認書類の提出(運転免許証、マイナンバーカード、在留カードのいずれか)
- 本人確認書類を傾けて厚さを撮影
- フラッシュなども含めたAI画像認証機能による認証
によって本人確認が行われます。
ただ、この本人確認作業ステップ2は、プロフィールに「本人確認済」という文字を表示させるためだけに行われます。
■ペアーズは独身証明書の提出を求める場合があるが既婚者登録の抑止力は低そう
ペアーズの利用規約には、ペアーズの運営には、ユーザーが独身であるかを証明する書類を提出するよう依頼する権利があると書かれています。
当社は、利用者について、独身であることに疑義が生じた場合には、当該利用者に対して独身証明書の提出を求めることができるものとします。
引用:ペアーズ利用規約
- 既婚者がペアーズを利用しないため
- 未婚の人が少しでも安心してペアーズを利用できるようにするため
などの理由で、利用規約にこのような文言を入れていると思われるのですが、「提出を求めることができる」というだけであるため、この規約の効果は限定的といえそうです。
そもそもペアーズに登録する既婚者は、自分が既婚者であることを隠していますし、ペアーズで出会った相手とご飯、飲み、デートなどをした時でも隠し続けます。
その後、相手との関係が進展し、何らかのミスで既婚者であることが発覚し、ペアーズに通報された段階ではじめて、ペアーズがその既婚者に「独身証明書の提出を求める」のではないかと思われます。
ただ、その段階で独身証明書の提出を求めたところで、すでに既婚者に騙されてしまった人の時間やお金は戻ってきません。
この規約によってほんの少しは既婚者の登録が減るかもしれませんが、そこまで抑止力になるわけではありませんし、安心してペアーズを利用できる材料になるわけでもないでしょう。
ペアーズの規約にも、
全ての会員様が18歳以上で、かつ独身・交際相手がいないことを保証するものではございません。
引用:ペアーズヘルプ
とあり、相手が独身とは限らないと言及しているため、相手が未婚かつ交際相手のいない人であると慎重に判断しながら利用する必要があります。
ちなみに、どうしても相手が独身であることの保証が欲しいのであれば、独身証明書の提出が義務化されているペアーズエンゲージなどの結婚相談所により近いサービスの方が良いでしょう。
ペアーズ基本情報
- 使っている人が非常に多い(累計会員数は1,500万人)
- 無料会員でもマッチング、一通目のメッセージが可能
- 検索機能が充実(10km以内などの近場の人も探せる)
- コミュニティ機能で趣味の合う相手を探せる
会員数が非常に多いため、様々な人に会いたいという方や、地方在住にもおすすめです。
ただ、業者などがいる可能性があるため、慎重に利用する必要があります。
良い口コミ | 彼氏ができた(かえでさんB、かえでさんC、りんごさん、ナナコさんA、ナナコさんB、ミミさん、シナモンさん、ねこさん、マオさん) 彼女ができた(かずさん、フジトさん) 結婚した(あいさん、れおなさんB) 年収や見た目の条件が良い方が多かった(かえでさん) |
悪い口コミ | ヤリ目がいた(ナナコさんE、ナナコさんF) パパ活相手ができてしまった(れおなさん) 恋人になれなかった(亜美さんA) 初対面でいきなり手を掴んで告白してきた(まる猫さん) 登録している男性が多すぎる(トモエさん) |
月額料金 (一ヶ月プラン) |
3,590円 (ウェブ決済の場合) |
目的 | 婚活、恋活 |
評価 (App Store) |
4.2 (208,514件) |
評価 (Google Play) |
3.3 (19,685件) |