本記事では、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃さんに昨今の恋活・婚活事情やマッチングアプリに関するご意見を詳しくお伺いしています。
菊乃さんは、本、Webサイトなどの媒体で恋愛や結婚について執筆されており、時に辛口ながらも説得力のあるアドバイスで女性から多くの支持を得ています。
菊乃さんの著書には、
- あなたの「そこ」がもったいない。(すばる舎 2017/1/21)
- 「なぜか愛される女がしている73の習慣」(双葉社 2015/9/9)
- 7日間でとびきり愛される方法(かんき出版 2014/7/16)
など、多数あります。
たかはし
菊乃さん、本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
菊乃さん
本記事は
- プロの恋愛コンサルタントのお仕事をインタビュー(菊乃さん)←本記事
- 結婚相談所よりマッチングアプリが向いている人とは?(菊乃さん)
- マッチングアプリでいい人に巡り合うポイントは「選ばない」こと(菊乃さん)
の3部構成です。
■菊乃さんのところにはどのような方が相談に来るのですか?
たかはし
相談に来る方の内、「一度も交際経験がない女性」が全体の4割ぐらいとお伺いしましたが、どういう方がいらっしゃるのでしょうか?
気になります?
菊乃さん
たかはし
大人になってから一度も交際経験がない女性には会ったことがないので気になります!
きっとたかはしさんの周りにもいらっしゃると思いますよ。
そんなに珍しいわけではありません。
菊乃さん
- 独身20代女性の22.6%
- 独身30代女性の25.3%
- 独身40代女性の20.3%
が異性との交際経験がないんです(独身女性全体だと22.9%)。
男性はもっと多く、
- 独身20代男性の39.5%
- 独身30代男性の30.8%
- 独身40代男性の25.4%
に交際経験がありません(独身男性全体だと33.8%)。
つまり、上記の調査によれば、独身女性の5人に1人以上(22.9%)が「一度も交際経験がない女性」なんです。
私のところに相談に来てくださる方の中のそのような女性には、
- 美人でスタイルがいい方
- 出会いが多そうな華やかな業種の方
などもいますよ。
例えば、彼氏がいたことなく、しかもそれが変わったことだとは思っていなかった方が、20代後半や30代になって、彼氏がいたことがある前提で質問などをされるようになり、「彼氏を作ったほうが良いのかな」とは思うものの、何から始めたらいいか分からないという方もいました。
たかはし
一度も付き合ったことがない男女が思っていたより多くてびっくりしました。
今は、マッチングアプリや婚活パーティーなどの「異性に出会うための方法」がたくさんありますが、これらの方々は使わないのでしょうか?
マッチングアプリなどを使ったことがないという方もいますし、「1回利用したことがあるけれど、いい思いをしなかったため、使いたくない」という方もいます。
私のところに相談に来る「一回もお付き合いしたことがない方々」に特徴があるとすれば、「慎重すぎる人」が多いです。
「マッチングアプリを試しにやってみよう!」というよりも、「マッチングアプリが確実に安全であるか」などを確かめ、納得してからやるみたいな人が多いですね。
ただ、人間関係に「確実」とか「安心安全が保障されている」なんてことはないんですよね。
例えば、マッチングアプリで出会った相手の人がどんな人なのかは、会わないと分かりませんし、お付き合いしてみないと分からないという面も多々あります。
たかはし
確かにそうですね。
人間関係で確実なことなんてないですし、マッチングアプリでも婚活パーティーでも、行動して、相手に会わないと良い方かどうかは分かりませんね。
その他、全体の6割ぐらいにはどのような方々が含まれますか?
結婚相談所で婚活しながら、セカンドオピニオンとして私のコンサルティングを活用し、効率的に婚活したいという女性の方の割合が増えています。
結婚相談所では、「自信持とう」「もう少し対象を広げてみては?」などのような抽象的なアドバイスしかもらえないために不信感を持っているという方も多いです。
私は、結婚相談所を運営しているわけではないので、結婚相談所の乗換えをしなくても婚活のお手伝いができます。
その他、私が田舎出身(山形県出身)ということで親近感持っていただけるのだと思いますが、地方在住者の方も多いです。
「デートでイオンモールを提案する男を切るな」など、地方在住の方に当てはまるアドバイスを発信しており(このアドバイスの記事はこちら(外部サイト))、私のアドバイスが分かりやすいと思って、相談に来てくださるのだと思います。
今は、Zoomでも相談を受けているので、日本中から相談に来てくださっていますね。
その他には、過去に彼氏はいたけれど、ダメンズばかりで大事にされてこなくて、見る目がなく、自分に自信を持てないという方もいます。
■菊乃さんに相談すれば、恋人や結婚相手が見つかるの?
たかはし
菊乃さんのところに相談に来た人の内、どれぐらいの割合で彼氏ができたり、結婚できたりするのですか?
恋人や結婚相手が見つかるのは相談者の半分ぐらいでしょうかね。
相談に来る皆さんが「結婚したい」とか「彼氏がほしい」って悩んで相談に来るわけじゃなくて、「気が付いたらこんな歳になっていました。どうしたらいいんでしょうか?」と、どうしたいか決まらずに相談に来る方も多いんです。
「親を安心させたいから」と親の顔色をうかがって、親の期待通りに婚活している方が、私のコンサルを受けて自分と向き合った結果、婚活ではなく、そもそも親の顔色を伺わないように一人暮らしを選択するということもあります。
もし、私の所に相談に来る方に「結婚したい」という明確な目標があるのであれば、おそらく私の所ではなく、結婚相談所やマッチングアプリを利用すると思うんです。
もちろん、先ほどお伝えしたように、結婚相談所にも登録していて、それと平行して私のところに相談に来る方もいます。
あと、お相手がいる方も相談に来ます。
男性から告白されてパニックになって相談に来る人もいますし、「彼氏がいるけれど、その彼氏とこのまま付き合っていてもいいのかな」って悩んで来る方もいます。
恋愛コンサルタントに相談に来る方々にとっては、「結婚」や「恋人ができること」がゴールという訳じゃないんです。
たかはし
彼氏がいる人も相談に来るんですね。
そういう相談の方って多いのでしょうか?
多数派というわけではありませんが、2020年は上記のような状況の女性からの相談が多かったです。
コロナの影響で相手のダメなところが見えたりするのかもしれませんね。
たかはし
コロナの影響で相手のダメな所が見えちゃうわけですね。
例えば、コロナ禍でどのような状況になるから、「彼氏のダメな所が見えちゃう」みたいな状況になるのでしょうか?
例えば、
- 「コロナの感染者数が増えて不安な時期なのに、そばで寄り添ってくれない」
- 「彼女のことはほったらかしで平気でゴルフに出かける」
というお話をお聞きしましたし、コロナ禍でお出かけデートをしなくなり、日常に近いデート(近所のお散歩など)を楽しむものの、その彼氏が「一緒に暮らす相手としては相性がよくないのではないか」と感じたなどのお話もありました。
たかはし
なるほど、もし、上記のような女性から相談があった場合、菊乃さんはどのようなアドバイスをされるのですか?
状況が人それぞれで異なるため、相談に来てくださった女性の状況などを十分にお聞きした上で、良い方向に向かうためのアドバイスなどをさせていただきます。
例えば、相談に来てくださった女性の中には、気持ちを自分で伝えるのではなく、彼氏に察してほしいと思うあまり、どうしてほしいのかを彼氏にちゃんと伝えていない場合があるのです。
その場合は、「寂しいし不安だから、一緒に過ごしてほしいな」など、「○○してほしい」という言い方で、まずは自身の要望を伝えてみることをアドバイスしています。
彼氏がやってくれなかった「過去の事柄」に対して、「○○してくれなかった」を伝えてしまうのは、ただの不平不満ですよね。
恋人同士とはいえ、育った環境が違う「他人」なので、当然ですが、彼女のことを何でも察することができるわけではありません。
そのため、過去に対する不平不満を伝えるのではなく、まずは、「これから先、どうしてほしいのか」を言葉で具体的に彼氏に伝えるようにアドバイスしています。
たかはし
相談者の方に「別れなさい」などということもあるんですか?
- 結婚詐欺っぽい
- お付き合いしている男性に対して相当の不信感がある
- 雑な扱いを受けて改善が期待できない
などの女性もいらっしゃって、そのような場合は、別れることを勧めます。
例えば、「彼氏が、カレンダー通りに休むことができる銀行員で、土日休みなはずなのに、平日の夜にしか会えない」などの場合は、その彼氏は既婚者で、土日は家族と過ごしているか本命彼女がいる可能性が高いんです。
そのような状況の女性の方にアドバイスさせていただくことは、私自身もとても心苦しいです。
しかも、「騙されてるっぽい」というだけでは、はっきりと調べてあげることもできないんですよね。
弁護士、探偵、興信所などに相談するのであれば、その方のスマートフォンの電話番号から契約者情報を照会し、相手の住所を調べることができるそうです。
そして、その相手の住民票から、同居している人がいるかどうかまで調べることができるので、相談者の彼氏の方が既婚、もしくは他の方と同棲しているのであれば、それを知ることができます。
よしだ
※後日注釈
ただし、弁護士の場合は、
- 慰謝料を請求する
- 示談交渉をする
- 訴訟をする
など、騙されて被害を受けたと思っていて、その相談の成功報酬も支払うことを前提としての調査でしか依頼できません。
男女間問題専門弁護士も短時間の無料相談も行っているところがあるので、結婚詐欺かもしれないなどの悩みがある方は、まずは専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
「(交際相手が)既婚者である可能性が高い」などと疑っているのだとしたら、弁護士などに相談されるのかもしれません。
しかし、そこまで相手のことを疑いきれないからこそ、恋愛コンサルタントの私のところに相談しに来ているんだと思うんです。
ただ、私には、そのような相談を受けたとしても、一緒に悩んであげることしかできないため、とても心苦しいのです。
たかはし
既婚者などとの出会いは、最近よく婚活に利用されているマッチングアプリなどが多いでしょうか?
マッチングアプリでの出会いも多いですが、「職場で知り合って付き合った男性が既婚者だった」という人もいましたよ。
マッチングアプリだから危険という訳ではありません。
たかはし
なるほど!菊乃さん、ありがとうございます。
次は、「結婚相談所よりマッチングアプリが向いている人とは?」という題材でお話をお伺いいたします!
続いての記事は「結婚相談所よりマッチングアプリが向いている人とは?(菊乃さん)」をご覧ください。
本記事は
- プロの恋愛コンサルタントのお仕事をインタビュー(菊乃さん)←本記事
- 結婚相談所よりマッチングアプリが向いている人とは?(菊乃さん)
- マッチングアプリでいい人に巡り合うポイントは「選ばない」こと(菊乃さん)
の3部構成です。