本記事では、浜松市でプロのカメラマンとして活躍されているKISHITAさんにインタビューしながら、マッチングアプリのプロフィール写真のコツなどについてお伺いしています。
目次
■ビジネス関連の撮影を行うプロのカメラマンKISHITAさん
はじめまして、静岡県浜松市を拠点に、主にビジネス関連の撮影を行なっているKISHITAです。
最近では、マッチングアプリのプロフィール写真の撮影も行っています。
「ビジネスメインのカメラマンがなぜ婚活用の写真を撮るの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
私がマッチングアプリのプロフィール用の写真を撮り始めたのは1年ほど前からです。
当時、インターネット経由でマッチングアプリ用写真の撮影依頼が増えていました。
何人か撮影させていただき、お話を伺うと、「コロナ禍で出会いの場が減っているのでマッチングアプリを活用しようとしている」とのことでした。
若い人たちが「出会いの場が少ない」と切実な思いを抱えている中で、フォトグラファーとしてできることは、「写真をきっかけにご縁をつなげる」ということ以外にないだろうと思い、マッチングアプリ用写真の撮影を始めたのです。
私は今年で50代ですので、マッチングアプリを利用する方の父親の世代です(私に撮影を申し込む方は25歳から45歳ぐらいの方が多いです)。
婚活や結婚観に関しては、若い人との世代間ギャップがあります。
ただ、そこは
- YouTubeで活躍されている婚活アドバイザーの動画を徹底的に見る
- マッチングアプリ駆け込み寺に掲載されているような「実情を反映したアンケート」を見る
- 婚活アプリに登録する
などを通して、みなさんがどんな写真を使っているかを研究してきました。
また、婚活写真撮影依頼用のホームページ( https://www.hamastudio.com/ )をつくるにあたり、現役の婚活アドバイザーさんにアドバイスをいただくことで、私なりの撮影スタイルで行こうと決めました。
ひとつは、2時間ほどの時間を掛けて自然な表情を撮影することと、もうひとつは多くのバリエーションの写真をお渡しすることです。
実は、私自身、撮影されるのは苦手です。
もし私が撮影される側で、相手がプロのカメラマンの方だとしても、初対面の方に笑顔を要求されたら、おそらく苦笑いしかできないでしょうし、その撮影時間が苦痛な時間になりかねません。
撮影されるのが苦手という気持ちがわかるからこそ、私の撮影では、無理に笑顔をつくるのではなく、私と依頼してくれた方との会話の中で生まれた自然な笑顔、表情を捉えるようにしています。
昨今、マッチングアプリ用の撮影サービスには様々なものがあります。
それぞれのサービスに向き不向きがあるため、私の撮影サービスでは、私のスタイルに合う方で、ご縁のあった方だけを寄り添うような気持ちで撮影できたらと思っています。
■浜松でマッチングアプリのプロフィール撮影を提供
私が住んでいる浜松市は、気候も温暖で地方都市らしく人と人とのつながりを大事にしている方々が多いように思います。
JAFが調べた「都道府県別の横断歩道での車の一時停止率」ランキングでも、浜松市を擁する静岡県は、長野県に次いで2位と人柄を表すような統計も出ています(元記事はこちら)。
また、海から山、湖と自然の風景に恵まれ、晴天率も高く、東京から近いこともあり、撮影ロケ地としてメディアに取り上げられることがよくあります。
例えば、映画「新宿スワン」では、歌舞伎町の雰囲気によく似ているということで浜松の有楽街で撮影されましたし、ミュージックビデオでは、BUMP OF CHICKENやいきものがかりの吉岡聖恵さんが浜松へ撮影に来られています。
ロケ地のデパートとも呼ばれている浜松ですから、婚活の撮影スポットも豊富です。
しかし、基本的には映える場所で撮るよりも、ご自分がよく行く場所、リラックスできる場所での撮影をお勧めしています。
思い当たる場所がない方には、浜松駅に近いアクトシティ周辺と、浜名湖ガーデンパークをおすすめしています。
普段からスーツを着ていたり、市街地で遊ぶことの多い方にはアクトシティ周辺がおすすめで、アウトドアで遊ぶことが好きな方には浜名湖ガーデンパークです。
どちらの場合も、その人の志向が写真に表れることを意識しています。
1.浜松市のおすすめ撮影スポット1 アクトシティ周辺
アクトシティは、浜松駅に隣接している複合施設です。
アクトシティの中には、コンサートが開催されるホールや、イベントを行う展示ホールがあり、中でも、オフィスやホテルが入っているアクトタワーは、浜松のランドマークといえます。
ここには「アクトの森」と呼ばれる屋上庭園を中心にしたウォーキングコースがありますので、歩きながら外壁のタイルやコンクリートの壁を背景にシックなイメージで撮影したり、螺旋階段の高低差を活かして動きのある写真にしたり、街並みをバックして抜けの良い爽やかな写真に仕上げたりとバリエーション豊かな撮影ができる場所です。
特にコンサートや演劇が好きな方でしたら(イベントが開かれていなければ)ホールの入り口で撮影することで自分の趣味を一目で知らしめることができるでしょう。
なお、商用撮影の場合(プロに撮ってもらう場合など)、アクトシティは事前に撮影の許可を得ておく必要があります(私にご依頼いただいた場合は私が許可をとります)。
マッチングアプリのプロフィール写真を友だち同士で撮るのであれば不要です。
2.浜松市のおすすめ撮影スポット2 浜名湖ガーデンパーク
浜名湖ガーデンパークは、2004年に浜名湖のほとりで開かれた花博会場の跡地を都市公園として整備した場所です。
とても広大な公園で、歩いて一周するだけでも30〜40分掛かるほどの広さがあります。
浜名湖ガーデンパークの周りには、高い建物はありませんし、車の騒音も皆無なので、とても開放感があります。
週末は訪れる人も多いですが、広大な公園に分散しているため、撮影されることの恥ずかしさもそこまで感じられません。
サッカーなどスポーツが好きなら広場でリフティングしているところを撮影したり、女性なら好きな色の花を探して一緒に撮影したりと積極的にご自身の志向を表現できる場だと思います。
浜名湖ガーデンパークは商用撮影の場合、撮影許可を得るために2,400円の申請費用が発生し、こちらを申込者の方にご負担いただいております(申請は私が代行します)。
※イベント時は混雑していることもありますので迷惑にならないよう撮影しましょう。
■プロカメラマンが教える「マッチングアプリのプロフィール写真撮影」 のコツ
まだまだ私もマッチングアプリのプロフィール写真撮影の経験を重ねている最中ですが、依頼者の方にヒアリングしたり、実際のマッチングアプリでの反応を見たりして精進しております。
ここでは、マッチングアプリのプロフィール写真撮影のコツを私なりにお伝えいたします。
1.笑顔であること
マッチングアプリのプロフィール写真で最も重要なことは、「その写真が笑顔であること」です。
例えば、ビールや清涼飲料のテレビコマーシャルを思い出してください。
プロのモデルさんやタレントさんの表情はほぼ笑顔ではないでしょうか。
テレビコマーシャルやポスターなどの広告の目的は、自社商品やサービスに行動が向かうよう促すことで、広告のプロは笑顔にその力があると実感しているのです。
婚活のプロフィール写真も同じで、見た人に次の行動、婚活アプリで言えば「いいね」やコメントしてもらうためには、笑顔の写真がとても重要なのです。
たかはし
笑顔が重要なのですね。
マッチングアプリにはいくつかの写真を掲載する方が多いですが、全てが笑顔の写真の法が良いでしょうか?
そうですね。
同じ笑顔でも、
- 大きな口を開けた笑顔
- 軽く微笑む程度の笑顔
- 照れ笑い
- 苦笑い
など色んな表情を異性に見せることができます。
カメラを見てニッコリ笑顔が難しければ、横顔でも少しうつむきがちでもいいので基本的に笑顔で写ることが大事です。
KISHITAさん
2.背景の色を明るくてきれいな色にする
次に重要なのは、「背景の色を明るくてきれいな色にする」ことです。
今度は、コンビニの商品陳列棚を思い出してください。
コンビニに置かれている商品は、さまざまな企業が自社商品を手に取ってもらうためにパッケージデザインに力を注がれています。
健康食品には鮮やかなビタミンカラーを用いたり、清涼飲料には機能性をイメージさせる色を用いたりとお客様の心を動かすためにさまざまな工夫を凝らしているのです。
婚活用の写真にも同じことがいえます。
数多く登録されている中で自分に注目を集めるには、0.5秒で好印象を与えられるキレイで明るい色が大事なのです。
たかはし
なぜ0.5秒なのですか?
0.5秒は例えの数字ですが、一瞬という意味です。
自分に置き換えると分かると思うのですが、ただでさえ情報過多の時代ですから、何ら興味をひかないものはスルーしていますよね。
顔を向けることも耳を傾けることもしないと思います。
その中で、自分に注目してもらうにはやはり工夫が必要なのです。
KISHITAさん
3.映えより親しみやすさ
次に重要なことは、写真を見た時に「楽しそうだと伝わること」です。
かっこいい写真、映える写真などの「自分にとってのお気に入り写真」をマッチングアプリのプロフィールに掲載したい気持ちはよくわかります。
でも大事なことは、それを見た相手の方に行動してもらうこと(マッチングアプリでいう「いいね!」やメッセージをしてもらうことです。
かっこいい写真、映える写真は「いいね」の数は多いかもしれませんが、
- ナルシスト
- 冷たい性格
- 浪費しそう
などと勘違いされてしまい、「いいね!」の敷居を上げてしまうかもしれません。
ちなみに、
- 笑いジワが目立つ
- 歯並びが悪い
- 身長が低い
など、自分で気にしているコンプレックスは、案外、他人の目から見れば気にならないものです。
ここで再び広告の話に戻りますが、今頭の中に残っている広告は何でしょう?
美しい化粧品の広告などもたくさんありますが、頭に残りやすい広告というのは、私は、どこかに少し引っ掛かりを残したものだと思っています。
広告ではあえてその引っ掛かりを演出して、記憶に残そうと画策しているのです。
例えば、ソフトバンクのCMはNiziUだけでも成立するのに、お父さんが犬なのでいちいち邪魔でひっかかりますよね。
また、きれいにまとまりがちな贈り物のCMでは、蒼井優さんの博多弁のアドリブに意外性があって引っ掛かかり(印象)を残します。
マッチングアプリでは、無難にまとめた写真、キレイにすました写真だけだと飽きさせてしまいます。
プロフィール写真を見たお相手の方に
- 楽しんでもらう
- ツッコミを入れさせる
というような写真も混ぜることが必要だと考えています。
そして、その写真を撮影することを本人自身が楽しむことで、良い雰囲気の写真に仕上がるでしょう。
■最後に
コロナ禍で出会いの場が減り、友達と会うことも戸惑うような辛い世相になっています。
写真という形でその一助ができればと思っています。
浜松にお住まいの方で、もし私にご依頼くださる場合は、WEBサイトの問合せからお願いします。
写真でつなげるハマスタジオ KISHITA
マッチングアプリ駆け込み寺を見たとコメントいただいた場合は、定価より1,000円引きで撮影いたします。
KISHITAさん