本記事は、マッチングアプリのTinderで、外国人(ドイツ人)の彼氏とお付き合いすることができた兵庫県30代前半女性のマイマイさんにその時の体験談をお伺いしています。
目次
■AさんとTinderでマッチ
私からAさんにLikeを送ろうと思ったポイントは、
- 掲載している写真に海外旅行の写真が多かった
- Aさんの写真が真面目そうに見えた
- お酒が好きと書いてあり、私もお酒を飲むのが好きなので、気が合いそうと思った
- 日本語の少し自己紹介も書いており好感が持てた
- 「ヤリモクが嫌いでほとんどの人を左にスワイプする(Likeしない)」と書いてあり、彼もちゃんと彼女を探していることがわかった
などでした。
LikeをAさんに送ると、Aさんも返してくれて、無事にマッチしました。
マッチ後、Aさんにメッセージをしてみたところ、彼は、月に1回、仕事でドイツから日本に来ていることがわかりました。
お互いにお酒を飲むのが好きなので、すぐに「会おう」という話になったものの、その時はタイミングが合わず会うことができませんでした。
アプリのチャットで何回か連絡を取った後、彼からLINEを交換しようと提案があったので、LINEに移行しました。
その後、私は1か月程海外旅行に出かけてしまったため、時々彼と連絡はするものの、特に発展もなく、望みはないかなと思っていました。
1ヶ月後(初めて連絡を取った時から2か月ほど経った頃)、日本に帰国した私は、たまたま彼の事を思い出し、「帰ってきたよ」と連絡をしてみました。
すると、彼は、ちょうど大阪に滞在中で、会いに行ける距離(兵庫)に住んでいた私は、数日後に会う約束をしました。
ちなみに私は、旅行の帰国日を延長することも考えていたので、もし延長していれば、会えなかったことを考えると、彼に対し運命的なものを少し感じていました。
■Aさんとの初デート
デート当日、待ち合わせ場所の道頓堀のグリコの看板の下に向かってみると、そこですぐにAさんを見つけることができました。
彼は、写真よりも優しそうな印象でした。
彼の服装は、カジュアルすぎず、清潔感のあるセーターとジーンズでした。
堅苦しいデートは嫌だったので、1件目は心斎橋にあるカジュアルなイタリアンレストランへ行きました。
私は、この日、初めてアプリで出会った人と会うので緊張していました。
ただ、恐らく彼の方が緊張していたようだったのですが、ずっと喋ってくれていて、「優しく気づかいのできる人だな」と安心感を覚えました。
そして、イタリアンレストランのあとは、宗衛門町の路地にある隠れ家的なバーへ行きました。
デートの時間はあっという間に過ぎていき、私は、地元へ帰る電車の終電の時間を過ぎてしまっていることに気づきました。
私が、インターネットカフェに泊まると伝えたところ、「そんなところで寝るのは危ないし、私が泊まっているホテルにベッドが2つあるから泊まって」と言ってきました。
初対面の人のホテルに行くのは、流石に展開が早すぎますし、抵抗もありました。
普通はお断りするべきだと思いますし、私も普段であれば、お断りしていると思います。
ただ、その時、私も彼ともう少し一緒にいたいと思ったことは、「ベッドが2つあるのならいいか」と思ったことなどにより、彼の提案に応じることにしました。
3件目は、梅田にあるハイボールバー1923というハイボール専門店へ行き、閉店の時間まで話した後、彼の滞在しているホテルに行きましたが、そこでも話は尽きませんでした。
ちなみに1件目と2件目のお会計は彼が出してくれましたが、3件目のお会計まで出させるのは申し訳ないと思い、私が出しました。
この日は、とても疲れたので、彼のホテルでベッドを借り、明け方に家に帰りました。
その後、彼から「君の事が気になっている。また会いたい。」と言われました。
初デートがとても楽しかったので、私もまた早く会いたいと思っていました。
■2回目のデートで告白はないけどお付き合いスタート
大阪でAさんと出会った数週間後、私はリゾートバイトの仕事のために北海道のトマムへ向かいました。
Aさんとは初デート以来、時間があれば毎日のようにLINEで連絡を取り合っていました。
この頃が、お互いに一番気持ちが盛り上がっていた頃だと思います。
Aさんは、月に一度の日本出張の時に、なんと私に会うためにわざわざ北海道へ会いに来てくれるとのことでした。
はじめは、私の勤務地のトマム付近まで来てくれるということでしたが、うまく予定が合わなかったため、私も札幌に移動し、そこで会うことにしました。
私も札幌へは泊りがけでないと行けない距離であったため、Aさんと同じホテルの同じ部屋を二人で予約しました。
お付き合いしておらず、しかも2回目のデートで、同じ部屋を予約して、一緒に寝るという経験はこれまでありませんでした。
日本人の感覚で考えると、かなり軽い行動なのかもしれません。
ただ、その時は彼に会えることに舞い上がっており、そのような感覚にはとらわれず、会いに行くことにしました。
また、2回目のデートで会うまでにはもうすでに両思いになれていたのではないかと思っています。
1回目のデートが終わってから2回目のデートの日まで、「こんなことがあった」や「こんなものを食べた」などのたわいもないことではあるものの、好意的なやりとりを1日10往復以上毎日LINEで行っていました。
それを1ヶ月続けたことで、私はもちろんAさんのことを好きでしたし、Aさんも好きでいてくれているのを感じました。
ただ、直接会ったことは1回だけしかなかったので、2回目のデートでお互いの気持ちが本当なのかを確かめ合った様な気がします。
2回目のデートは、札幌駅で待ち合わせをしました。
Aさんは私に会うとすぐにハグをしてくれて、会えたことを心から喜んでくれました。
また、彼がわざわざドイツから買ってきてくれたたくさんのお土産を私にくれました。
出張の延長とはいえ、ドイツから北海道まで来てくれたことでも彼の好意は感じていましたが、私に会った時のAさんの喜ぶ様子と私のために買ってくれたたくさんのお土産で、「Aさんは遊びではなく、本当に私のことを好いてくれているんだな」と確信が持てました。
「好きです。付き合ってください。」などの告白の言葉はありませんでしたが、これらの行為によって「付き合っている」と私は思うことができましたし、彼も思ってくれていると思います。
Tinderでの出会いでは、一夜限りの関係を持つ人も多いと聞くため、Aさんと私が短期間でお付き合いの関係になったのは稀なケースなのかもしれません。
「相手が西洋人の場合、ポリアモリー(複数の人と恋愛関係を結ぶ人)かモノガミー(1人だけを恋人にする人)か確認をした方がいいよ」との友人のアドバイスを受けており、私は、「複数の恋人の中の1人は嫌だな」と思っていたので、この日、Aさんに「あなたはポリアモリーかモノガミーのどっち?」と聞き、「私は1人としか付き合わないよ」と言われて安心しました。
ちなみに、この2回目の北海道デートでは、札幌市内を散歩したり、お寿司を食べたり、彼が好きなサッカー観戦に行ったりとすごく良い思い出が作れました。
今でもこの時のデートは、ふとした時に思い出します。
初めての出会いから2年経った今でも、遠距離ですが、変わらず連絡を取り合い、仲良くしています。
来年、彼が日本に移住する予定なので、一緒に住む予定です。
■最初は気軽な出会いを求めていたが、Aさんと真剣な交際を始めることに
正直、マッチングアプリの出会いでAさんのような良い人に出会えるとは思ってもいませんでした。
私は臆病な性格で、最初はアプリでの出会いにも抵抗がありましたが、勇気を出してTinderを始めてみて本当によかったと思っています。
また、Tinderを始めた当初は、気軽なお付き合いができる男性を探すことを考えていましたが、今はAさんとの結婚を視野に入れながら交際をしています(Aさんも結婚を意識してくれているようです)。
たかはし
なぜ、Tinderで気軽にお付き合いできる男性を探していたマイマイさんが、結婚も視野に入れた真剣な交際へと考えが変わったのでしょうか。
Aさんは、最初に出会った時から一緒にいて居心地がよく、性格の相性がとても良かったため、「これからもずっと一緒にいたい」と思ったのが1番の理由です。
また、新型コロナウィルスも私の考えを変える大きなきっかけでした。
これからもずっと一緒にいたいと思っても、ドイツと日本の物理的な距離だけでなく、コロナ禍による何もかもが不確かな状況で、
- 「そもそももう一度彼に会うことができるのか」
- 「お互い自分の国で相手を探して幸せになった方がいいのではないか」
など、色々悩みました。
Aさんにそのような悩みを打ち明けて話し合った結果、お互い一緒にいたいという話になりました。
そのためには、だらだらと付き合うよりも結婚という目標を決めてお付き合いした方が良いという結論に至ったのです。
最初は、Aさんも私と長く続くかわからなかったそうです。
ただ、話し合いの結果、彼もきちんと結婚を前提にお付き合いしたいという気持ちになってくれたので、とても嬉しかったです。
■外国人とお付き合いすることの大変さを感じたエピソード
ドイツ人であるAさんとのお付き合いでは、日本人同士のお付き合いであればなかったであろうすれ違いなどがあります。
Aさんとの間に起こったすれ違いのエピソードをお話します。
ある時のデートで、Aさんは、私とのデートと同じ日に友達とも会う約束をしていました。
私たちは月に1回しか会えない関係であるため、「当然、デートの1日すべてを私のために使ってくれるのだろう」と思っていたのですが、当日会ってから「友達に会いに行くので一日ずっとは一緒にいられない。」ということを聞かされました。
そのことに関して、私は「もっと早く言ってよ」と日本語で伝えてしまいました。
私の「もっと早く言ってよ」という言葉は、「そのことをもっと早い段階で伝えてほしい」というニュアンスで、おそらく相手が日本人であれば伝わったと思います。
ただ、Aさんは、私の言葉のニュアンスがわからなかったようで、「もっと早く言って」を「早口で言って」というような意味で捉えてしまった様で、困惑していました。
私は、その困惑した様子にイライラしてしまいましたし、自分の気持ちがきちんと伝わらなかったことに更にイライラしてしまいました。
その後、「約束があるなら前もって言ってほしかった。もっと一緒にいたかった」ということを英語と日本語を交えて冷静に伝えたところ、Aさんは私がなぜ怒ったのかをやっと理解した様でした。
言葉の壁もありますし、「なぜ自分が怒っているのか。何が嫌なのか。」を曖昧な態度で伝えてもAさんには伝わりません。
Aさんには、怒っているのであれば怒っていることをきちんと態度で示す必要があるのです。
彼もドイツの文化の中で育ってきたこともあり、日本の文化などがわからず、この時の状況に困惑したと思いますが、お互いの常識が違うので、対話することですり合わせるしかありません。
「言いたいことを我慢しがち」「喧嘩になる前に空気を読んで回避しがち」な性格の私にとっては、毎回十分に説明して理解してもらうしかないので、疲れてしまうこともありました。
ただ、
- 日本人とは常識が違う
- 意思の疎通がうまくできない
などのことも含めて、ドイツ人であるAさんとお付き合いすることは、自分が成長するためのいい経験だと思っています。
他にもすれ違いエピソードがあります。
私の友人も含めて居酒屋に行った時に、Aさんが注文した大皿の料理をAさん1人ですべて食べてしまったことがあり、びっくりしたことがあります。
ドイツには、自分が注文した料理は自分だけのもので、皆でシェアをする習慣がないようです。
その時は、「日本では、注文した居酒屋の料理は皆で分けるものだよ」と伝えました。
マイマイさん
■Tinderは遊び人が多いのか
「Tinderは遊び人が多いので要注意」とネット上ではよく言われますが、私が会った経験上はそうではなかったです。
私がTinderで出会った男性は、
- ドイツ人Aさん(まじめで堅実、稼いでいるけど倹約家。服装もシンプル。)
- エジプト人Bさん(明るく親切。会社経営もしており賢い。変な誘いはなく2,3回お会いした後自然消滅しました)
- マレーシア人Cさん(紳士的で親切。会社員。デートの途中で、彼がTinderで出会った別女性も合流し一緒に遊ぶことになりました。彼にとってTinderは、恋人探しよりも友達探しだったのかもしれません。少し不思議な感じもしましたが、女性とも仲良くなりそれなりに楽しく過ごしました。この方とは1日お会いした後、自然消滅しました。)
の3人で、遊び人はいませんでしたし、変な人もいませんでした。
■Aさんとの時系列
- マッチ後すぐにメッセージのやり取りをする(2019年2月)
- マッチから2日後、LINEに移行し、LINEでやり取り開始(1週間に数回程度のやりとり)
- マッチから3か月後、大阪で初デート(5月)
- マッチから4か月後、札幌で2回目のデート。告白はないがお付き合いスタート
- 現在2年以上交際が続いている
Tinder(ティンダー)基本情報
- 男性も女性も無料でメッセージをすることができる
- 外国人とも出会いやすい
- 毎日2,600万組のマッチングが発生
ほとんどのユーザーが、友達探しやビジネスパートナー探しなど、様々な目的での出会いをするために利用しています。
Tinderは多目的な用途で利用できるマッチングアプリですが、もちろん恋人を作っている方もいます。